外壁浮き補修:ボンドピンニング工法の概要
ピンニング工法とは外壁のモルタル、タイルおよび石材等に浮きが生じた部分の剥離や剥落を防止する工法です。
エポキシ樹脂系注入材とステンレスピンを併用して躯体と仕上材(モルタル、タイル等) との一体化ができ、塗替・貼替工事に比ベエ期の短縮と工事費の節約になります。
なお、工法は浮きの状態により下記の2通りがあります。
①ピンニング部分注入工法
1箇所当たりの浮き面積が比較的小さい場合。
暫定的な耐久性を期待する場合に多く採用されます。
②ピンニング全面注入工法
1箇所当たりの浮き面積が比較的大きい場合。
長期的な耐久性を期待する場合に多く採用されます。
①ピンニング部分注入工法 | ②ピンニング全面注入工法 |
ボンドピンニング工法の施工フロー
浮きの確認 | 補修部分を明らかにするため、ハンマーで打診し浮き部分をチェックする。 |
配置決定 | 浮きの状態にあわせ、注入孔の配置を決定する。 |
穿孔 | コンクリートドリルで、定めた位置のコンクリートに直径6mm、 |
孔内の清掃 | 穿孔後、孔内に付着した切粉を金具又はブラシで除去した後さらに電動ブロアー等て孔内を清掃する。 |
エポキシ樹脂注入 | エポキシ樹脂をつめたグラウトガンのノズルを注入孔に挿入し、 |
アンカーピン挿入 | エポキシ樹脂注入後、直径4mmの全ネジピン(SUS)を挿入。 |
表面仕上げ | アンカーピン挿入後、表面をエポキシ樹脂パテで仕上げる。 |
養生 | 施工後24時間以上大きな衝撃等を加えないように養生する。 |
清掃 | 周辺の清掃を行う。 |