タイル落下防止:JKセライダー工法概要
Jkセライダー工法は、短繊維を混入した硬化後透明となる特殊アクリル樹脂Jkセライダー
と特殊アンカーピンで躯体に緊結し、タイル張り外壁を面で補強するタイル落下防止工法
です。
阪神・淡路大震災クラスの震動にも耐えるばかりでなく、JKセライダーの皮膜は防水性に
富み透明ですので、タイル張り外壁の風合いを損なわない画期的工法です。
優れたタイル落下防止性能
高い特殊アンカーピンの性能
特殊アンカーピンは、高い引抜き強度、頭抜け強度、せん断強度を有しています。タイルに
4本/m2打ち、タイルに座金の役割を持たせています。
ピンの頭部は、タイルと同色に焼き付け塗装したキャップで覆い、2~3m 離れたらわかりません。
JKセライダーの性能
JKセライダーは、硬化後透明となりタイルの意匠性を損いません。短繊維 が入つた特殊
アクリル樹脂ですので、付着カ、耐候性に優れ、透明となる一般のアクリル樹脂と比ベ
引っ張り強度は2倍、引き裂強度は7倍あります。
目地材を強化
タイル張り仕上げの場合は、一般的にタイルと目地材で相持ちするといわれていますが、
その目地材を強固にし、タイル面の耐久性を向上させます。
抜群な防水性・遮断性
長期にわたり優れた防水性を発揮、外壁からの雨水を防ぎます。 安定した強靭な皮膜を
長期間形成して塩害、凍害、白華などを防ぎます。 また皮膜は遮断性にも優れ、大気中の
炭酸ガス等の侵入もシャットアウトし、建物の長寿命化に貢献します。
抜群な耐震性
目地も補強、タイル面をまるめても支障なし
特殊アンカーピンとJKセライダーの組合わせにより阪神淡路大震災クラスの震動にもビクともしません。
外壁タイル剥落防止工法も耐震補強の1つです。
組合と組合員による共同保証付
日本樹脂施工協同組合の組合員による
責任施工で最長10年の保証が付きます。
特殊アンカーピンの断面図 | 特殊アンカーピンの配置 |
JKセライダー工法の施工フロー
補修範囲の確認 | テストハンマー等を用いて表面を軽く打診し浮き部を確認して補強部をマーキングする。(4ケ所/㎡) |
穿孔 | 無振動電動ドリルを用いて、マーキングに従ってタイル面に対し直角に穿孔する。2段掘りもこの時行う。 |
孔内の清掃 | 圧縮空気等で接着の妨げとなる切粉を除去する。 |
特殊アンカーピンセット | 注入ロ付アンカーピン(スーパーJKピン)又はドックバイトアンカーを挿入し、専用打込み棒で躯体へ25mm以上固着する。 |
エポキシ樹脂注入 | 手動式注入器を用いて、注入口より徐々に充填する。浮きが生じている場合には、直径が150~200mm位まで注入する。 |
化粧キャップセット | 注入ロをタイルと同系色に焼付けした化粧キャップをプラスチックハンマー等を用いて打ち込む。 |
外壁タイルの洗浄 | 外壁タイル面を高圧水洗等で洗浄する。 |
下塗り | JKシーラーをローラー、刷毛等で塗布する。 |
中塗り(l回目) | JKセライダーをローラー、ゴムベラ等で塗布する 。 |
中塗り(2回目) | 同上、ローラー、ゴムべラ等で塗布する。 |
上塗り(2回) | JKトップコートをローラー、ゴムベラ等で塗布する。 |
※タイル下地が押出し成形板、ALC板の場合は、専用ピンを使用する。
※二重浮き、三重浮き部については、タイル目地部より浮き部まで穿孔し工ポキシ樹脂を注入して接着する。